高感度撮影時のざらざら感を抑制する機能です。
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ノイズ整列
横または縦に走る縞状のノイズであるバンディングノイズを除去する処理と、ノイズによって引き起こされる色や輝度の荒れを整列する処理を同時におこなう機能です。
フリンジ除去
フリンジとは、高輝度(明るい)部分に隣接する低輝度(暗い)部分のエッジに本来存在しない紫や緑といった色づきがおこる現象を指します。このフリンジを除去することが可能です。
偽色抑制
細かな構造の部分(高周波部分)に発生する偽色と、高感度撮影時に発生する色ノイズの双方を同時に抑えることができます。
ファインディティール
一般的にノイズリダクションは強く適用するとシャープ感が損なわれてしまいますが、このモードを選択すると、細部の描写やシャープ感を維持しながらノイズリダクション処理をおこないます。
アンシャープマスク
量、半径、しきい値の設定により、細やかな調整が可能なシャープです。
ピュアディテール
ノーマルシャープと比較してシャープを強く適用したときの線や輪郭を細く表現しますので、緻細な構造部分にも積極的なシャープを適用したい場合などに適しています。
ノーマルシャープ
デモザイク(現像処理)やノイズ除去により喪失した解像感を補うのに適したシャープです。
ナチュラルシャープ
新しい輪郭検出アルゴリズムによりピント面にのみ強いシャープネスを適用できるシャープです。輪郭が縁取られる疑似輪郭を抑える偽輪郭抑制や、アウトフォーカス部での不自然なボケとノイズが強調される副作用を抑えるボケ味保護を搭載しております。
プロファイルと色表現の個別設定
プロファイルとは、色再現の特性を指します。現プロファイルの種類は、V4互換、自然、忠実、モノクロです。まず、プロファイルを決定し、次に色表現でお好みのカラーイメージに写真を仕上げていくことができます。
彩度
彩度スライダーは画面全体の彩度(鮮やかさ)をコントロールすることが可能です。彩度を強くすると写真全体の色が鮮やかになり、弱めることで控えめな発色になります。
テイスト選択
あらかじめ用意された、色再現の方針を決める標準色、記憶色、美肌色、フィルム、モノクロから選択することができます。
自動レベル補正
写真のヒストグラムを自動で認識し、シャドー、ハイライトのレベル値を自動で設定する機能です。光線の状態が弱い(低コントラスト)時やRGBの階調を最大限使ったトーンを設定したい場合に便利な機能です。
Lトーンカーブ調整
L(輝度)チャンネルに対し階調処理をおこなうトーンカーブです。輝度(明るさ)のトーンだけを編集することができます。そのため、トーンを変更した際の色に対する影響が少ないのが特徴です。
トーンカーブ調整
RGBすべての値へ階調処理をおこなうトーンカーブや、RGBそれぞれのチャンネルに対し階調処理をおこなうRGB独立トーンカーブにより、被写体やシーンに合わせた詳細な調子の設定が可能です。
かすみ除去
空気中の水蒸気などにより霞んでしまった部分を検出し、その部分のコントラストを強調し、かすみを除去する機能です。望遠レンズを使用した際の遠景の霞やレンズフレアなどによるコントラスト低下にも効果があります。
明瞭度
周囲の画素情報を元に各画素の輝度レベルを調整することができます。調整値を高めると被写体の細部をくっきりとした写真に、逆に低めることでソフトフォーカスのような柔らかい雰囲気の写真に仕上げることが可能です。
黒レベル
黒レベルとは、黒として表現するレベルを指定するもので、調整すると暗い部分を引き締める効果があります。逆光撮影で全体的に眠い感じになった場合、風景などが空気の乱反射の影響で眠い感じになった場合などに効果を発揮します。
ガンマ
明るさの調整をすることができます。ガンマを大きくすれば、中間調を中心に明るくなり、小さくすれば中間調を中心に暗くなります。暗いところと明るいところの比率を変化させて調整します。
コントラスト
調子を硬調にすると明暗の差がはっきりしメリハリのついた写真になります。一方、軟調では階調性重視の優しい質感になります。被写体や表現に合わせて使い分けることができます。
テイスト選択
超軟調~超硬調、忠実の8種類から選択できます。印画紙の号数を変えるような感覚で選ぶことが可能です。
ホワイトバランス微調整
本機能は、ほんの少しだけホワイトバランスを変更したい場合や、カラーのレンズフィルターのような効果が欲しい場合に活躍します。ホワイトバランスターゲットでカラーパレットをクリックすることで効果を設定できる他、彩度スライダー、色相スライダーのコントロールを用いてより詳細に設定することが可能です。
肌色指定ツール
肌をクリックするか、ドラッグして範囲を指定することで、その指定された部分を綺麗な肌色と期待する色にするための、ホワイトバランスを自動で設定するツールです。クリックした点が暗いと判断された場合、露出補正値も調整して明るくします。
グレーバランスツール
写真のグレーにしたい部分をクリックするか、ドラッグして範囲を指定すると、その部分をグレーとしてホワイトバランスを自動で設定するツールです。グレーのものがある場合には、本機能で簡単にホワイトバランスの設定が可能です。
オートホワイトバランス
従来型のオートホワイトバランスが苦手とする彩度の高い被写体や、白い部分がない被写体であってもかなり正確にホワイトバランスを検出し、色かぶりの少ないホワイトバランスを自動で設定することが可能です。
テイスト選択
あらかじめ光源ごとに設定されたホワイトバランスを選択して、光源の色かぶりを取り除きます。この指定を行った後でも、そこから更に微調整をおこなうことが可能です。
ハイライト・シャドー
明暗部の明るさを調節する機能です。HDRや覆い焼きが暗部を明るく、明部を暗く補正するのに対して、本機能は、明暗部をそれぞれ独立して明るく補正することも暗く補正することもできます。
HDR-焼き込み/焼き込み
HDR、覆い焼き・焼き込みが明暗部の明るさを同時に補正するのに対して、本機能は明部を暗くする補正のみが適用されます。そのため、シャドーの明るさには影響がありません。
HDR-覆い焼き/覆い焼き
HDR、覆い焼き・焼き込みが明暗部の明るさを同時に補正するのに対して、本機能は暗部を明るくする補正のみが適用されます。そのため、ハイライトの明るさには影響がありません。
覆い焼き・焼き込み
写真は露出の合わせ方によって暗い部分が黒くつぶれてしまったり、明るい部分が白トビしてしまったりします。本機能は、それぞれの明度を調節しながら認識する人間の知覚に近づけた自然な明暗部の補正を可能にしております。
HDR
RAWデータに含まれる情報を最大限引き出し、一枚のRAWデータが持つダイナミックレンジを最大限引き出し補正を行います。そのため、強く適用すると人間の視覚を超えた白とびや黒つぶれの少ない非現実的な写真表現が可能となります。
自動露出補正
「自動露出補正ボタン」を押すことで、自動露出補正がおこなえます。本機能により現像パラメータ調整の時間を短縮し、また、RAWならではのアンダー露出での写真などにも威力を発揮します。
露出補正
カメラでは設定できないような細かな調節で思い通りの明るさの写真に仕上げられます。スライダーによる調整で-3.0EVから+3.0EVまでの範囲を0.1EV刻みで露出を補正することが可能です。