シャープを調整する

シャープネスは輪郭や細かい構造のディティールを強調して鮮明な写真に仕上げる機能です。また、少しのブレであればブレを緩和させたような効果も得ることができます。

作例: 補正なし シャープあり

画像を拡大表示する

シャープやノイズリダクションを設定する場合には画像の調整したい部分を100% ~ 400%に拡大表示してから調整してください。
プレビュー画面上で縮小されていると、斜めの線やピクセルなどがギザギザに粗く表示されてしまい、正確な調整を行うことができません。

画像を拡大表示する

シャープの種類を選択する

SILKYPIX Developer Studio SEバージョンでは4つの中からシャープの種類を選択できます。ここでは初期設定のナチュラルシャープをご紹介します。

シャープの種類を選択する

シャープとノイズの関係

シャープを強くした場合、特に高ISO感度撮影ではノイズ(粒状感)も強調されてしまう場合があります。そのためSILKYPIX Developer Studio SEバージョンでは「シャープ」と「ノイズリダクション」のテイストがセットになっています。この2つのパラメーターはお互いのバランスが重要です。

シャープのおすすめ詳細設定方法

シャープの副作用を知る

シャープを強くすると鮮明な画像になる一方、強すぎると被写体の輪郭部分に黒や白の輪郭が出たり、ノイズが強調されてしまう副作用があります。
はじめに輪郭強調を「100」など強めに設定してみてどのように副作用が出るのかを確認しましょう。

作例: 初期設定 輪郭強調[100]

シャープネス上限を知る

輪郭の縁取りなど副作用が確認できたら、そこに着目して輪郭強調を少しずつ弱くしていき、その副作用が目立たなくなるところを探します。そこが、シャープの上限値になります。(それ以上シャープを強くすると副作用が出る)

作例: 輪郭強調[100] 輪郭強調[40]

この場合、輪郭強調を初期設定「25」から副作用までの上限「50」までの間で調整すれば自然なシャープが得られる事となります。

シャープネス上限を超えて強く設定したい場合

被写体によっては上述のシャープネス上限を超えた強さの輪郭強調を設定したい場合もあるでしょう。その時には「偽輪郭抑制」を調整します。偽輪郭抑制は輪郭強調で発生した縁取りを緩和させることができます。

作例: 黒ぶち色づき抑制[0] 黒ぶち色づき抑制[75]

手ぶれ、被写体ぶれした写真の補正

わずかな手ぶれや被写体ぶれであれば、シャープを上手く設定することで緩和させたように見せることができます。プリントする大きさやぶれの大きさによって、主に輪郭強調の強さを調整してみてください。

作例: シャープ弱め シャープ強め