ノイズを緩和する

デジタルカメラのISO感度を高く設定した場合には赤や青、緑などのピクセルやざらつき(粒状感)などのノイズが目立つ場合があります。ノイズリダクションではこのノイズを緩和します。

作例: 補正なし ノイズリダクションあり

ノイズの種類と補正方法

デジタルカメラのノイズには大きく分けて2つの種類があります。

偽色(色ノイズまたはカラーノイズ)

高ISO感度撮影時に赤や青、緑などのピクセルが発生するノイズです。この偽色はノイズリダクションの中の「偽色抑制」を高く設定することで緩和することができます。

作例: 偽色抑制

輝度ノイズ

高ISO感度撮影時、上記「偽色抑制」で偽色を緩和した際の、写真のざらつきや粒状感として現れるノイズです。輝度ノイズはノイズリダクションの中の「ノイズ除去」を高く設定することで緩和することができます。「ノイズ除去」は輝度ノイズを緩和させる代わりに写真がぼやける副作用があるので必要最低限で設定するのがポイントです。

作例: ノイズ除去

「ダイナミックデフォルト」について

SILKYPIX Developer Studio SEバージョンでは撮影時のISO感度に応じて最適なノイズリダクションが適用される「ダイナミックデフォルト」機能を搭載しています。そのため、RAWデータを開いた状態でノイズが緩和され基本的には調整不要です。

しかし、以下の場合には撮影時の状態よりもノイズが目立つ場合があります。

  • 露出補正で写真を明るくした場合
  • 調子で軟調にした場合
  • シャープネスを強く設定した場合

これらの場合は写真を見ながらノイズリダクションを調整し、目立ってしまったノイズを緩和させてください。

高ISO感度を積極的に使ってみよう

高ISO感度は一般的に「暗いシーンで明るく撮影するためのもの」です。しかし、日中や薄暗いシーンでもより速いシャッタースピードが使えるようになるため、望遠/マクロレンズでの手持ち撮影(手ぶれ防止)日中や薄暗い中で速く動く被写体の撮影(被写体ぶれ防止)といった場面でもブレを抑えた撮影が可能となります。
特に、被写体ぶれに関しては三脚を使用してカメラを固定していても起きてしまいますので、ISO感度を調節してぶれないシャッタースピードで撮影してみてください。また、高ISO感度でもSILKYPIX Developer Studio SEバージョンのノイズリダクションではノイズをできるだけ抑えた高画質な写真に仕上げる事ができます。

作例: 高ISO感度撮影

参考: ISO感度とシャッタースピードとノイズの関係

低ISO感度 高ISO感度
シャッタースピード 遅くなる 速くなる
手ぶれ/被写体ぶれ ぶれやすい ぶれにくい
ノイズの量 少ない 多い