基本調整で写真を仕上げる

SILKYPIX Developer Studio SEバージョンには様々な機能が搭載されています。
その中でも「フォトスタイル/露出補正/ホワイトバランス/調子」の基本調整項目は、写真全体のイメージを確定させるのに非常に重要です。

作例: 基本調整
補正なし 基本調整後

基本調整の流れ

お好みのフォトスタイルを決めたら、被写体やシーンに合わせた基本調整を行います。

  1. 作例: 補正なし
    補正なし
  2. 作例: フォトスタイル 風景
    フォトスタイル: 風景
  3. 作例: 露出補正 +1.5EV
    露出補正: +1.5EV
  4. 作例: ホワイトバランス 日陰
    ホワイトバランス: 日陰
  5. 作例: 調子 コントラスト 2.1
    調子: コントラスト 2.1

フォトスタイルを設定する(RAWデータの場合のみ)

はじめに写真全体の色味を「フォトスタイル」から選択します。
フォトスタイルとはPanasonic社製デジタルカメラに搭載されている色味の仕上がり設定です。イメージに近いフォトスタイルを選ぶことで調整も楽になります。

フォトスタイルの選択
作例: フォトスタイル スタンダード
スタンダード
作例: フォトスタイル ヴィヴィッド
ヴィヴィッド
作例: フォトスタイル ナチュラル
ナチュラル
作例: フォトスタイル モノクローム
モノクローム
作例: フォトスタイル 風景
風景
作例: フォトスタイル 人物
人物

露出(明るさ)を調節する

デジタルカメラの液晶画面で明るさを確認しても、実際にパソコンで開いた時にイメージと違う明るさの場合もあるでしょう。その場合は露出補正(明るさの補正)を行い、写真のイメージに合った明るさに調節します。

作例: 露出 1EV補正
-1EV(暗く)補正
作例: 露出 補正なし
補正なし
作例: 露出 +1EV補正
+1EV(明るく)補正

写真の明るさは色の濃さや鮮やかさにも影響します。その被写体の雰囲気に合った明るさに設定すると良いでしょう。

ホワイトバランスを調節する

ホワイトバランスとは、太陽光や照明の色味による色かぶりを緩和させる機能です。
ホワイトバランステイストから、撮影時の光源を選択することで、照明の色の影響の少ない、被写体本来の色が再現されます。

ホワイトバランスの選択
作例: ホワイトバランス 照明の色味による色かぶり
電球色蛍光灯の下で撮影
作例: ホワイトバランス 3波長型蛍光灯(電球色2:L)
蛍光灯(電球色)を選択。
色かぶりが緩和される。

色温度(オレンジ~青への色合い)を調節する

ホワイトバランスの中にある「色温度」では、オレンジ~青への調整ができ、この例のように電球色の照明の下で撮影された写真に対しては、電球の色かぶりを除去したり、逆に強調することもできます。

作例: 色温度 2520K
青く補正し色かぶりを緩和
作例: 色温度 2994K
撮影時ホワイトバランス
作例: 色温度 3425K
赤く補正し照明の色を強調

※JPEGデータの場合には撮影時の状態が6500Kとして表示され、そこからの相対値となります。

色偏差(緑~マゼンタへの色合い)を調節する

ホワイトバランスの中にある「色偏差」では、緑~マゼンタへの調整ができ、主に蛍光灯など人工照明の影響による緑かぶりや赤かぶりを緩和することができます。色偏差のずれは色の濁りの原因となる場合もあります。

作例: 色偏差 緑かぶり
蛍光灯による緑かぶりなどは、
マゼンタ方向へ補正します。
作例: 色偏差 -2
色偏差を補正
作例: 色偏差 赤かぶり
電球色蛍光灯による赤かぶりなどは、
緑方向へ補正します。

調子を調節する

調子とは、硬い写真~柔らかい写真に仕上げるために写真のトーンを調整する機能です。
調子テイストから写真の雰囲気を見ながらイメージに合った調子を選択してください。

作例: 調子 軟調
軟調
作例: 調子 標準
標準
作例: 調子 硬調
硬調

コントラストを調節する

調子の詳細な調整や強い補正を行いたい場合は、コントラストのスライダーを使用してお好みのトーンになるように調整してください。

作例: コントラスト 0.80
低コントラスト
作例: コントラスト 1.50
標準
作例: コントラスト 2.20
高コントラスト

現像(JPEGやTIFFに書き出す)

調整が終わったら、JPEGやTIFFに書き出します。
SILKYPIX Developer Studio SEバージョンは、調整後の写真を元データに上書きするのではなく別ファイルとして書き出します。この書き出しの事を「現像」と呼んでいます。

現像の手順

  1. 1保存先フォルダの選択
    保存先フォルダを選択してください。
  2. 2保存するファイル名をつける
    保存するファイル名をつけてください。
  3. 3JPEGかTIFFを選択
    JPEGかTIFFを選択してください。
  4. 4現像ボタンを押す
    現像ボタンを押すと別ファイルとして書き出されます。

※SILKYPIX Developer Studio SEバージョンでは、元データとは別に現像後のファイルを書き出します。そのため、元データはオリジナルとしていつでも編集前の状態に戻すことができ、安心して編集を行うことができます。