基本調整で写真を仕上げる
SILKYPIX Developer Studio SEバージョンには様々な機能が搭載されています。
その中でも「フォトスタイル/露出補正/ホワイトバランス/調子」の基本調整項目は、写真全体のイメージを確定させるのに非常に重要です。
基本調整の流れ
お好みのフォトスタイルを決めたら、被写体やシーンに合わせた基本調整を行います。
フォトスタイルを設定する(RAWデータの場合のみ)
はじめに写真全体の色味を「フォトスタイル」から選択します。
フォトスタイルとはPanasonic社製デジタルカメラに搭載されている色味の仕上がり設定です。イメージに近いフォトスタイルを選ぶことで調整も楽になります。
露出(明るさ)を調節する
デジタルカメラの液晶画面で明るさを確認しても、実際にパソコンで開いた時にイメージと違う明るさの場合もあるでしょう。その場合は露出補正(明るさの補正)を行い、写真のイメージに合った明るさに調節します。
写真の明るさは色の濃さや鮮やかさにも影響します。その被写体の雰囲気に合った明るさに設定すると良いでしょう。
ホワイトバランスを調節する
ホワイトバランスとは、太陽光や照明の色味による色かぶりを緩和させる機能です。
ホワイトバランステイストから、撮影時の光源を選択することで、照明の色の影響の少ない、被写体本来の色が再現されます。
色温度(オレンジ~青への色合い)を調節する
ホワイトバランスの中にある「色温度※」では、オレンジ~青への調整ができ、この例のように電球色の照明の下で撮影された写真に対しては、電球の色かぶりを除去したり、逆に強調することもできます。
※JPEGデータの場合には撮影時の状態が6500Kとして表示され、そこからの相対値となります。
色偏差(緑~マゼンタへの色合い)を調節する
ホワイトバランスの中にある「色偏差」では、緑~マゼンタへの調整ができ、主に蛍光灯など人工照明の影響による緑かぶりや赤かぶりを緩和することができます。色偏差のずれは色の濁りの原因となる場合もあります。
調子を調節する
調子とは、硬い写真~柔らかい写真に仕上げるために写真のトーンを調整する機能です。
調子テイストから写真の雰囲気を見ながらイメージに合った調子を選択してください。
コントラストを調節する
調子の詳細な調整や強い補正を行いたい場合は、コントラストのスライダーを使用してお好みのトーンになるように調整してください。
現像(JPEGやTIFFに書き出す)
調整が終わったら、JPEGやTIFFに書き出します。
SILKYPIX Developer Studio SEバージョンは、調整後の写真を元データに上書きするのではなく※別ファイルとして書き出します。この書き出しの事を「現像」と呼んでいます。
- 1
保存先フォルダを選択してください。 - 2
保存するファイル名をつけてください。 - 3
JPEGかTIFFを選択してください。 - 4
現像ボタンを押すと別ファイルとして書き出されます。
※SILKYPIX Developer Studio SEバージョンでは、元データとは別に現像後のファイルを書き出します。そのため、元データはオリジナルとしていつでも編集前の状態に戻すことができ、安心して編集を行うことができます。