『SILKYPIX Developer Studio Pro11』の新機能をご紹介していきます!
今回は、部分補正ツールに搭載された「明瞭度」と「シャープ」についてご紹介いたします。
部分補正ツールは画像全体ではなく、調整したい部分を範囲指定して、その部分のみ明るさや色味などを調整できる機能です。従来、部分補正ツールで調整できる調整項目は「色相」「彩度」「明度」「コントラスト」「ホワイトバランス微調整」「ぼかし」でしたが、今回「明瞭度」と「シャープ」が追加されました。
部分補正ツールの操作方法
【調整】セクションを押して調整画面を開きます。【部分補正ツール】のアイコンを押すと、【部分補正ツール】専用のサブコントロールが出てきます。
調整したい範囲を指定するにはサブコントロール上部にある6つの範囲指定方法から選びます。
今回は筆のアイコンの【ブラシ】を使って範囲指定しました。ブラシは自由に範囲を指定できるので複雑な領域でも簡単に範囲指定できます。
部分補正「明瞭度」
今回は人物の顔だけ範囲指定してその部分のみ【明瞭度】を下げて肌を滑らかに柔らかい印象にしていきます。
範囲指定が終わると、塗った部分が明るくなります。これはこの明るくなった部分が範囲指定した部分ということを明示的にわかりやすくするためです。そのためサブコントロールの【明度】が100になっておりますので範囲指定が終わったらまずは明度を調整しましょう。今回は明るさは調整しないので【明度】は0にしました。
今回搭載された【明瞭度】はサブコントロールの一番下にあります。【明瞭度】を上げると被写体のディテールが強調され、下げるとディテールが柔らかい印象になります。
人物撮影の場合は【明瞭度】を下げるほうが肌が滑らかになります。
今までのSILKYPIXにも【明瞭度】という機能は搭載されておりましたが、画像全体に効果がかかりますので柔らかくしたくない場所がある場合でも、全体のディテールが柔らかくなってしまいました。
上の作例では、画像全体にかかる従来の【明瞭度】を使用すると、肌は滑らかになりますが、それ以外の髪の毛の部分もディテールが失われてべたっとしてしまいます。今回部分補正ツール内に搭載したことで、指定した部分にのみ【明瞭度】をかけることが可能になりました。
部分補正「シャープ」
部分補正の【シャープ】も画像全体にかかる【シャープ】は今までも搭載しておりましたが、Pro11より指定した部分にのみ【シャープ】をかけることが可能になりました。
ここでは人物の目の部分をもっとシャープに仕上げたいので、目の部分だけ部分補正ツールの【ブラシ】を使って範囲を指定しました。
部分補正ツールの【シャープ】は、部分補正ツールのサブコントロール下にある【効果】というタブを押すと【ぼかし】の下に【シャープ】があります。
ここで【シャープ】のスライダーを右に動かしていくと範囲指定した部分がシャープになっていきます。
上の作例では少しもやっとしていた目の部分だけをくっきりさせることができました。
このように部分補正ツール内に【明瞭度】と【シャープ】を搭載したことで、さらに被写体を魅力的に仕上げることができるようになりました。
みなさまの写真でぜひお試しください。
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