階調補正
ここで言う階調補正とは
- 逆光など明暗差の大きなシーンで白飛びや黒つぶれの多い写真の明暗部を引き出す。
- 曇りや屋内など明暗差の小さなシーンで白のヌケや黒の締まりを調節する。
の2パターンを紹介します。それぞれ調整方法が異なります。
白とびや黒つぶれの補正 (明暗差の大きなシーン)
明暗差の大きなシーンでは
- 暗部に露出を合わせるとハイライトが白とびする
- ハイライトに露出を合わせるを暗部が黒つぶれする
など、RAW現像時の露出補正でもなかなか明暗部を再現できない場合があります。
これを補正するのに「覆い焼き/焼き込み」や「HDR」が効果的です。
「覆い焼き/焼き込み」や「HDR」は似た機能で両方とも
- 暗すぎる部分を自動で検出して部分的に明るく
- 明るすぎる部分を自動で検出して部分的に暗く
することで、結果的高いダイナミックレンジを得る事ができる機能です。
部分的な露出補正を行うため、トーンカーブで暗部を明るく浮かすのとは異なり、写真のコントラスト感をできるだけ維持し、軟調な写真になりにくいのが特徴です。
覆い焼き/焼き込みとHDRの違い
覆い焼き/焼き込みとHDRは明暗部の階調を引き出す機能で似ています。
それぞれの特徴は以下の通りです。
HDR | 覆い焼き | |
---|---|---|
効果 | 強い | 弱い |
仕上がり | 誇張(視覚以上) | 自然(視覚程度) |
写真の明るさ (平均輝度) |
変化する | 維持する |
白のヌケや黒の締まりを調節する
明暗差の小さなシーンやレンズフレアや遠景の霞などで、明暗のメリハリが弱いと感じた場合にはトーンカーブの「レベル補正」を使用することで、ハイライトのヌケを良くし暗部を締めます。
レベル補正を行うと、コントラスト感も出てきます。