基本操作

起動

RAW FILE CONVERTER EX 2.0 powered by SILKYPIX アイコン

RAW FILE CONVERTER EX 2.0 powered by SILKYPIXのアイコンをダブルクリックし起動します。(ここではバージョン4.1.3.0を使用します)

RAWデータを開く

RAW FILE CONVERTER EX 2.0 powered by SILKYPIXは、フォルダ単位でRAWデータを開くことができます。

RAWデータを開く手順

  1. 1ツールバーから「フォルダを開く」アイコンをクリックすると、②の「フォルダを開く」ダイアログが表示されます。
  2. 2「フォルダを開く」ダイアログから、RAWまたはJPEGデータの入っているフォルダを選択します。
  3. 3「OK」ボタンを押すと、フォルダの中のRAWまたはJPEGデータが開きます。

画像を選択する

フォルダを開いたら編集したい写真を探しましょう。まずは画面表示の切り替えから。

コンビネーション表示

インストール直後の状態は「コンビネーション表示」と呼ばれる「サムネイル(縮小表示)」と「プレビュー(拡大表示)」が両方表示されているモードです。
コンビネーション表示のアイコンは①です。

コンビネーション表示

このモードでは②のサムネイルを選択すると③のプレビュー画面が切り替わります。コンビネーション表示は解像度の高い液晶モニターをお使いの方は良いでしょう。

サムネイル表示

サムネイル表示は縮小版を一覧で表示する画面モードです。1画面の表示枚数が多いので、たくさんある写真の中から写真を探す時には便利です。
サムネイル表示のアイコンは①です。

サムネイル表示

サムネイル表示で編集したい写真や大きく見たい写真が決まったら、サムネイル画像の上でダブルクリックをする、または②のプレビュー画面ボタンを押す事で一枚の写真を大きく見ることができます。

プレビュー表示

写真の編集(調整)やピントやブレの確認はこのプレビュー表示またはコンビネーション表示で行います。

プレビュー表示

拡大表示してピントやブレを確認する

100%表示

プレビュー画面上の拡大したい部分でマウスをダブルクリックするとそこが100%表示になります。この100%表示でピントやブレを確認することをおすすめします。プレビュー画面上で画像が縮小されていた場合には細かいピクセルや線などがギザギザに表示されている場合があり、厳密なチェックができないからです。
100%表示の状態で画面をダブルクリックすると全画面表示に戻ります。
このようにRAW FILE CONVERTER EX 2.0 powered by SILKYPIXはマウスのクリック操作だけでピントのチェックを行うことができ、撮影枚数が増えた場合でも快適に写真をセレクトすることができます。

基本調整項目

基本3項目で写真全体を整える

RAW FILE CONVERTER EX 2.0 powered by SILKYPIXには様々な種類の写真や仕上げ方に対応するため、多くの機能が搭載されています。ただし、全ての機能を使わないと写真がきれいに仕上がらないのか?と言うとそうではありません。必要な時に必要な機能を選んで使用すれば良い訳です。
しかし、調整項目の中でも多くの写真で「ここだけは押さえておきたいもの」が3つあります。それが写真全体のイメージに大きく影響を与える露出(写真全体の明るさ)ホワイトバランス(写真全体の色合い)調子(コントラスト)です。

まずは以下の写真をご覧ください。撮影したままの状態です。

撮影したままの状態の写真

写真を開いて色々気になるところがある場合も多いのではないでしょうか。この例では空が赤っぽい緑が暗く黒っぽい立体感が無いなどです。

RAW FILE CONVERTER EX 2.0 powered by SILKYPIXには色を個別に調整する機能も搭載していますが、それを使って色ごとに調整する前にまず「露出・ホワイトバランス・調子」の基本3項目がイメージ通りに撮影できていたかどうかを確認し、違っていたら調整してください。基本3項目で調整した写真が以下です。

基本3項目で調整した写真

自然な仕上がりになったと思います。

「露出・ホワイトバランス・調子」は写真全体へ影響を与える調整項目です。そのため最初は細かい部分の色調補正をしていくのではなく、基本3項目で写真全体の明るさや色合いを整えてあげるだけで、皆様が撮りたかった写真の仕上がりに近づきます。
この状態でもう一度自分の写真を見つめなおして気になった部分があればそこを調整していけば良いと思います。

それでは基本3項目をステップで見ていきましょう。

露出を調整する

露出補正を行い、写真全体の明るさを調節します。
まずはスライダーを左右に動かして、暗い方がイメージに近いか、明るいほうがイメージに近いかを決めましょう。

作例: -1EV(暗く補正)/補正なし/+1EV(明るく補正)
-1EV(暗く補正)  /  補正なし  /  +1EV(明るく補正)

今回の写真では明るい方が空や木の雰囲気がはっきりと出てさわやかな感じになるので明るい方向へ調整します。

作例: +1.3EV(明るく補正)
+1.3EV(明るく補正)

今回の調整のポイントは、明るく補正しすぎると雲のグラデーションが無くなったり、空が明るすぎて白っぽくなってしまいます。そうならないギリギリの明るさに調整しました。
日のあたっている木の葉っぱの部分は明るく再現され立体感も出てきました。

ホワイトバランスを調整する

ホワイトバランスでは写真全体の色調を調節します。これは例えるならば、レンズの前に色の付いたフィルターを装着して色補正を行うようなものです。

作例: ホワイトバランス 撮影時設定
作例: ホワイトバランス 昼光(晴れ夕方)

ホワイトバランスのメニューから一番イメージに近いものを選択します。今回は、赤い空の色が青く、緑が鮮やかになる「昼光(晴れ夕方)」を選択。ホワイトバランス調整では写真全体の色調が変化するため、不自然さの少ない仕上がりになります。

調子を調整する

調子は軟調~硬調など写真の明暗差を調節するものです。調子は「コントラスト」とも呼ばれています。硬調、いわゆるコントラストを高く設定すると、明暗の差が大きくなり、硬く鮮やかな仕上がりになります。軟調、いわゆるコントラストを低く設定すると柔らかく優しい感じに仕上がります。

作例: 調子 超硬調

今回は鮮やかさや明暗を強調するため調子のメニューから「超硬調」を選択。
明暗差が大きくなるため、鮮やかさと共に立体感も出てきました。

基本3項目まとめ

写真を見て違和感があった場合、「露出・ホワイトバランス・調子」のうち、どれかがイメージと違う場合があります。細かい調整に入る前に、この3つを確認し、ずれていると感じた項目を調整してください。

カラー・フィルムシミュレーション/彩度

色再現を選ぶ

RAW FILE CONVERTER EX 2.0 powered by SILKYPIXはRAWファイルのみ、フィルムシミュレーションに対応しており、撮影後に選びなおすことができます。
また鮮やかさの調整も可能ですので、被写体に合わせた様々な色彩表現を簡単に行うことができます。

フィルムシミュレーション

RAWデータ編集時はフィルムシミュレーションを編集時に変更することができます。カメラの設定を間違っていた場合や、撮影後に写真の内容を見て変更したい場合などに使用してください。
フィルムシミュレーションはカラーの中のメニューから選択することができます。

フィルムシミュレーションの選択
PROVIA/スタンダード
VELVIA/ビビッド
ASTIA/ソフト
クラッシッククローム
PRO Neg. Hi
PRO Neg. Std
モノクロ
モノクロ+Yeフィルター
モノクロ+Rフィルター
モノクロ+Gフィルター
セピア

彩度(全体の鮮やかさ)を調整する

フィルムシミュレーションでモノクロ以外を選択した場合には彩度の設定を行うことができます。彩度は写真全体の鮮やかさが変化します。フィルムシミュレーションと組み合わせる事で様々な色彩表現を楽しむことができます。

作例: 彩度を高くした場合(PROVIA/スタンダード)
彩度を高くした場合(PROVIA/スタンダード)
作例: 彩度を低くした場合(PROVIA/スタンダード)
彩度を低くした場合(PROVIA/スタンダード)

ノイズリダクション

高ISO感度時のザラザラや画像の荒れを緩和させる

ISO感度を高く設定すると「ノイズ」と呼ばれる青、赤、緑のピクセルやザラザラした画像の荒れが発生します。ノイズリダクションではこのノイズを緩和させることができます。
RAW FILE CONVERTER EX 2.0 powered by SILKYPIXでは撮影時のISO感度に応じて最適なノイズリダクションが掛かるようになっていますが、画像編集で露出を明るくしたり、シャープネスを強めたりする事でノイズが増えてしまう場合もあります。その場合には画面を見ながら調整してください。

ノイズ調整の前に

プレビュー画面をダブルクリックして100%表示にし、主被写体や暗部などにノイズが出ていないかを確認してください。プレビュー画面が縮小表示(100%表示以下)されていると正確なノイズ調整を行うことができません。

100%表示

ノイズの種類を知る

偽色

偽色(色ノイズ/カラーノイズ)

高感度撮影時に見られる赤や青、緑のピクセルの事を偽色(ぎしょく)と呼びます。偽色は偽色抑制で緩和させることができます。

輝度ノイズ

輝度ノイズ

偽色抑制で色ノイズを除去すると粒状的なザラザラが残ります。これを輝度(きど)ノイズと呼びます。輝度ノイズはノイズ除去で緩和させることができます。

偽色を緩和する

作例: 偽色抑制

偽色が気になる部分を表示して赤青緑のピクセルが消える所まで偽色抑制を大きくしていきます。

輝度ノイズを緩和する

作例: ノイズ除去

粒状感が気にならなくなるまでノイズ除去を大きくしていきます。ノイズ除去は強く掛けていくと写真のディティールがぼやける副作用があるので、必要最低限で設定するのがポイントです。また、高ISO感度の雰囲気を残すためにあえて粒状感を残す設定(ノイズ除去弱め)にするのも良いでしょう。

シャープ

鮮明な写真に仕上げる

手ぶれや被写体ぶれの影響や、ぶれていなくても遠景撮影時には大気中の水蒸気の影響などで写真の鮮明さが失われる場合があります。その場合はシャープを調整して鮮明に仕上げてください。

シャープ調整の前に

シャープ調整の前に、まずはピント面をダブルクリックして100%表示にしてください。プレビュー画面が縮小表示(100%表示以下)されていると正確なシャープ調整を行うことができません。

100%表示

シャープの副作用を知る

シャープは良いことばかりでなく、強く適用すると副作用が出る場合があります。
シャープの副作用とは輪郭が縁取られるノイズが目立つようになるなどがあります。

まずは、シャープの輪郭強調を強く適用してみます。

作例: 初期設定 輪郭強調[100]

葉っぱの周りが黒く縁取られ、背景にはノイズが乗っています。これがシャープが強すぎることによる副作用です。

シャープを調整する

次にこの2つ(縁取りとノイズ)が気にならなくなる所まで徐々に輪郭強調を弱めていきます。

作例: 輪郭強調[100] 輪郭強調[35]

これがこの写真に対するシャープの副作用が気にならない上限として輪郭強調35以下でお好きなシャープを設定してください。また35を超える場合でも副作用のリスクを認識していれば、安心感もあります。

2種類のシャープ

RAW FILE CONVERTER EX 2.0 powered by SILKYPIXには2種類のシャープが搭載されていてメニューで切り替えて使うことができます。

ノーマルシャープ ピュアディテール
ノーマルシャープ
RAW FILE CONVERTER EX 2.0 powered by SILKYPIXの初期設定のシャープで一般的に用いられているアルゴリズムです。
ピュアディテール
より高い解像感を求めて開発した独自のアルゴリズムです。強くかけても精細部をつぶすことが少なく、今までに以上に強いシャープをかけることができるようになりました。

この2つの特性の違いを見るために強くシャープを適用したものが以下です。

作例: ノーマルシャープ
ノーマルシャープ
作例: ピュアディテール
ピュアディテール

ピュアディティールでは、シャープを強く適用した場合に精細部をつぶすことなく再現できるのが特徴です。