写真のハイライト部/シャドー部の明るさを個別に調整可能
露出の調整項目に、「ハイライト/シャドー」スライダーを搭載しました。これにより画像の中の明るい部分(ハイライト)と暗い部分(シャドー)の明るさを個別に明るくまたは暗く調整することが可能になりました。明暗差の激しい被写体などや撮影時の露出補正では露出コントロールが困難なシーンでも、RAW現像時に「ハイライト/シャドー」を個別に調整することで撮影者のイメージにあった仕上がりにすることができます。
レンズ収差補正機能がより簡単に!
レンズ収差補正の項目に「レンズプロファイル」機能が加わりました。RAWデータの情報から適切なレンズプロファイル※1を自動選択して、カメラとレンズの組み合わせに最適なディストーション(歪曲収差)補正を行います。※2
また、同時記録JPEG画像を用いたディストーション補正機能も搭載しました。同時記録のJPEG画像に対してカメラ内で処理されたレンズ補正(ディストーション補正)と同等な補正がRAWデータへも適用されます。※3
- レンズプロファイルにはレンズ情報を基にレンズ補正を行えるオープンソースライブラリであるLensfunに付属しているレンズデータベースを使用しております。レンズプロファイルの詳細につきましては Lensfunの公式ページ(英語) をご参照ください。
- 適切なレンズプロファイルを自動で特定できなかった場合は、手動による設定となります。
- 本機能は、カメラ側でレンズ補正をONに設定した状態でJPEG/RAW同時撮影が行われ、且つJPEG/RAWが同一フォルダに保存されている場合に限り有効となります。
自動調整ボタンの追加
それぞれの画像に適した[自動露出補正]、[オートホワイトバランス設定]、[自動レベル補正]を一度に行う「自動調整」ボタンを新設しました。「自動調整」ボタンは、“これからRAW現像をはじめてみようという方”や“RAW現像は調整可能な項目がたくさんあって、何から手をつけて良いか分からない”という方におすすめです。また、一度に大量の画像を調整する場合などに、自動調整ボタンを活用することで調整作業の効率化が図れます。
ノイズリダクションの改善 (暗部ノイズ除去強度)
ノイズリダクションの調整項目に「暗部ノイズ除去強度」の調整項目を追加しました。最新のSILKYPIXノイズリダクションでは、より高画質を実現するために、画像の明るい部分と暗い部分で、ノイズリダクションの処理をそれぞれ最適化しています。しかし、稀にRAW調整時に露出補正やシャープの調整加減により、暗い部分のノイズが目立ってしまう場合があります。ノイズ除去スライダーで「ノイズ除去」を強めてしまうと写真全体がボケてしまうという副作用が発生してしまいますが、新機能の「暗部ノイズ除去強度」を設定することで、画像に適した暗部ノイズ除去を適用することができます。
サムネイル内検索が可能に
サムネイル内検索は、指定したフォルダの中からファイル名や撮影日やコメント、レーティングといった「撮影情報」などの条件を指定して画像を検索して表示する機能です。同時に複数のフォルダを指定することもできるので、大量の画像から目的の画像を探し出すのに大変便利な機能です。
外部アプリケーションとの連携強化
本ソフトウェアで調整/編集した画像をツールバーに新設された「他のアプリケーションで開く」ボタンを押すことでリアルタイムに現像を行い、あらかじめ登録した他のアプリケーションで開くことが可能になりました。RAW現像から、切り抜きや合成などのレタッチをシームレスに作業したい場合に有効です。
操作性のさらなる向上
画像を調整前の状態に瞬時に戻す「初期化ボタン」の独立配置や、画像セレクトなどの際に便利な「ユーザーマーク色の追加」、複数のサブコントロールをまとめて配置することができる「コントロール・パレットの新設」、ツールバーのカスタマイズなど操作性に関する項目を改善し、ユーザービリティが大幅に向上しました。